ヒートシンクとは、日本語に訳すと放熱器です。主に、半導体に付属する電子部品として扱われます。なぜなら、あらゆる電気製品で使われている半導体では、電流が流れると熱が発生するからです。それを放置しておくと、半導体素子の接合部温度が許容値を超えてしまい、歪んで機能が劣化したり、故障したりするため、ヒートシンクは必要不可欠なのです。
ヒートシンクは、半導体で生じた熱を、外の空気に、熱伝達や熱放射によって逃がすことで、半導体の温度を下げます。
ヒートシンクに適切な材料としては、銅やアルミニウムなどが挙げられますが、アルミニウムの方が安価です。そのため、よく使われます。特に、A6063という、マグネシウムとシリコンが使われたアルミ合金は、ヒートシンクとして非常によく使われます。また、アルミニウムよりは熱伝導率が低いですが、アルミダイカストという鋳造の一つも、量産でき、価格も安く、加工しやすいことからよく使われます。