世界的な熱交換器メーカーのアルファラバル

アルファラバルは熱交換器を始めとして、流体移送機器や遠心分離機を専門的に開発している、スウェーデンのメーカーです。本社のあるスウェーデンのルンドを中心に、世界の50ヵ国以上で商品販売を展開したり、販売拠点を介して流通を行っています。グループ全体の従業員数は約1万8千人で、会社はストックホルムの証券取引所に上場している上場企業です。アルファラバルのルーツは1883年にまで遡り、技術者のグスタフ・デ・ラバルとスカー・ラムは、協力してABSeparator社を設立、遠心分離機の製造に乗り出します。

株式市場に上場したのは1901年のことで、第一次世界大戦の後にはオーストラリア、そして南アフリカなどの市場に進出しています。アルファラバルが現在の社名になったのは1963年ですが、1938年に熱交換器の製造、社名変更後の1971年には流体移送機器分野にも進出です。1990年代に入ると、いわゆる三角パックでおなじみのテトラパック社の買収により子会社化されますが、2000年に投資会社の株式取得が行われ、2002年に再び株式上場を果たします。その後は2005年にフランス、2007年にオランダとフィンランドの熱交換器メーカーを買収、熱交換器分野の製造を強化しています。

現在はアルファラバルが販売する半数近くが熱交換器で、残りは流体制御機器と遠心分離機が半分ずつです。アメリカ市場と中国市場に強いアルファラバルですが、日本市場でも5本の指に入るくらいに健闘しているので、日本でも知名度が高く存在感があります。